「蒼月恋歌」 伊達政宗







第一話・・・振り向くと、そこには一人の男が立っていた。青い甲冑に身を包み、片目を眼帯で隠した男。

第二話・・・「Hey!いつまで呆けているつもりだ!さっさと名を名乗りな」

第三話・・・「怖い思いをしたくねえなら、俺から逃げようなんて二度と考えるんじゃねえ。」

第四話・・・ふわりと政宗の匂いが揺れる。今、頼れる人はこの人しかいない。

第五話・・・「へえ〜。独眼竜の旦那のとこは、こんなに可愛い女中がいたんだー。」

第六話・・・城に入るなり盛大に歓迎してくれたのは、六文銭の家紋を背負う男、甲斐の若き虎。

第七話・・・「・・・・目が綺麗だとか、・・・そうゆうくだらねえ事言うなっつってんだ。」

第八話・・・ぴくっと政宗が器用に、片眉を上げる。「おい、まさかそれ本気にして――」

第九話・・・甲斐に出かけてる間に、随分と親しくなった二人を見て、小十郎は少し驚く。

第十話・・・ぽたぽたと涙が落ちる。あの時の政宗の顔が浮かぶ。最後の、優しい顔。

第十一話・・・「・・・・俺がいなくてそんなに寂しかったか?」

第十二話・・・「雪見て騒ぐなんてのは、ガキとお前らくらいだぜ。」

第十三話・・・「・・・・拒絶される事なんてのは、もう慣れたと思ってたけどな・・・」

第十四話・・・この目を綺麗だと言ってくれた。唯一残った左目を。それだけで、十分だ。

第十五話・・・「貴方様が心を開かれている者を、この小十郎、見たことがありませぬ。」

第十六話・・・何度目だ?と言いたくなる“ありがとうございます。”に、政宗は笑う。

第十七話・・・この恋は、してはいけなかったのだと・・・・そう、思った。

第十八話・・・「政宗さまの、運命が・・・・・変わってしまったから・・・・」

第十九話・・・「そこは・・・・だめだ。あんたを帰してやれなくなる。」

第二十話・・・少しの間、無言でいると頭上でクスッと笑う声が聞こえた。「んな緊張しなくても、何もしねえよ。」

第二十一話・・・「感謝の気持ちがこもってるんですよ、政宗さま。」

第二十二話・・・雪の匂い、冬の風に交じって・・・・何か・・・・不安がよぎった。

第二十三話・・・ふうっと大きく息を吐くと、政宗は戦場に向かってゆっくりと歩き出す。

最終話・・・「No problem.」









短編(「蒼月恋歌」関連のもの)


始まりの瞬間・・・連載第5話〜第6話の間のお話
夢霧の先・・・連載後のお話
優しさの欠片・・・連載途中のお話
抱っこ・・・連載後のお話
貴方に甘えたくて・・・連載後のお話
刹那の香りは、心に潜む。〜前編〜・・・連載後のお話
刹那の香りは、心に潜む。〜後編〜・・・連載後のお話
さくら、桜。・・・「刹那の香り〜」+αのお話
夏の日の二人・・・連載後のお話
真夏の夜の怖いもの・政宗編・・・連載後のお話
米沢城にて・・・ねつ造もの
赤い痕をなでる熱・・・トリップ女主人公
共通お題・甘えてもいい?(政宗編)・・・連載後のお話
熱を与える薬・・・連載後のお話






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